タワーマンションについて
近年、タワーマンションと呼ばれる超高層マンションが注目を集めています。タワーマンションが広く普及するにつれて、タワーマンションに居住することは一昔前に比べると身近なものになりました。建築技術の大きな進歩や1997年の建築基準法の改正によって、タワーマンションはさらに高層化し、大規模化していきました。このページではタワーマンションについてご紹介していきます。
日本で初めて建設された高層マンション
まず、日本における最初の高層マンションは1976年に住友不動産が埼玉県に建設した、高さ66m、21階建ての分譲マンションである「与野ハウス」でした。敷地内に幼稚園、低層階には店舗があるなど、複合型の施設としても機能していました。シンプルな外観やデッキ式の玄関など、当時としては非常に斬新なアイデアで建築されました。
タワーマンションの誕生
日本でのタワーマンションの最初の誕生は1987年に大阪市都島区ベルパーク内に建設された、高さ116m、36階建ての「ベル・パークシティ・G棟」です。当時、タワーマンションを建設するには日照権の問題から、広い土地が必要としました。そのため郊外や河川沿いなどに建設することが多かったようです。
規制緩和
1997年に規制緩和の一環として建築基準法の改正案が成立しました。以降、タワーマンションの建設は急激に増加しました。大都市はもちろん、地方都市にも多くのタワーマンションが建設されるようになりました。
厳しい建築基準
タワーマンションの構造は通常のマンションよりも耐久性に優れています。なぜなら、建築基準法によって60m以上の建物に関しては、建築基準が厳しくなっているからです。さらに、この建築基準を満たした上で、財団法人日本建築センター超高層建築物構造審査委員会で審査を受け、国土交通大臣の認定を受けてやっと住居用のマンションになります。
免震構造
近年は免震構造を利用したタワーマンションが主流となっています。免震構造とは揺れを吸収する装置を入れることで、地震の揺れが建物に到達する前に吸収するものです。タワーマンションのように高さのある建物の揺れを軽減するのに効果的です。この免震構造であれば、従来の耐震構造のように家具が転倒するなどの危険性を大きく減らすことができます。
以上がタワーマンションについての説明となります。タワーマンションは通常のマンションよりも高い耐久性を持つ構造であることがお分かりいただけたと思います。
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