効率の良い住宅の購入方法 〜タワーマンション・大阪編〜 ②

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これまで不動産の購入や投資は、「安全資産」と位置付けられており、一部では、あまり価格が値崩れを起こさないことから”不動産神話”のような扱われ方をしてきました。

事実、多くの世帯が自己所有の不動産を持っており、総務省統計局の調査(平成20年住宅・土地統計調査)によると、普通世帯の内、住宅(持ち家)を所有している世帯は「60.9%」と、全体の半数を超える割合になっています。また平成25年に行った同じ調査(総務省統計局)では、その数値が「61.5%」へと、さらに上昇傾向にあります。*1

この数値からもお分かりの通り、日本では不動産に対する安心感があり、これまでも国内景気を牽引する業界の1つとして、皆さんのなかに浸透してきました。

しかしここにきて、一部問題も発生しています。それは不動産市場に対する過熱感です。

結論からお話しさせていただくと、将来的にはあまり楽観できる状況ではありません。少子高齢化による人口の減少や、消費税の増税、不動産投資に絡む問題など、これまでのような安全資産や神話などからはほど遠く、むしろ不動産がリスクや負債になる恐れもあるのです。

そんな状況にも関わらず、今回なぜ大阪のタワーマンションに限定し、効率の良い住宅の購入方法をテーマにしたかと言いますと、それは大阪が抱える“将来性”と”可能性”について魅力があるからになります。

これからタワーマンションを含む不動産は、より取捨選択が厳しく、人気の有無に圧倒的な差が生まれるステージに突入します。そんな時代が到来するにあたり、ただの憧れや長年の夢といった短絡的な感情に流されて購入することのないよう、ここでは内容を細分化して解説していきます。

是非、知識のないままタワーマンションの購入に至ることがないよう、下記に列挙しました購入するメリットや、不動産がどのような環境にいるかといった現地点を把握し、効率の良い購入方法を実現して頂ければ嬉しい限りです。

*1総務省統計局

https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/pdf/nihon04-1.pdf

大阪のタワーマンションを購入するメリットとは?

まずはじめに解説していくのは、大阪のタワーマンションを購入するメリットになります。今更と思われた方も多いとは思いますが、首都圏(1都3県)や、他の大都市(名古屋・福岡・札幌等)とは違った魅力が大阪のエリアには多く含まれています。是非購入を検討される上で、参考にしてみてはいかがでしょうか。

・資産価値の上昇

東京と同様、大阪でも都市部や中心地ほど、不動産の資産価値は上昇傾向にあります。また大阪がさらなる価値の上昇を見込める理由は下記の点からです。

・都心へのアクセス

・コンパクトシティ化(利便性・住環境が整備されている)

これらは都市部や中心地に限らず、多くの地域で見られています。そのため首都圏のように、都市部での不動産の購入を検討せずとも、手頃な値段でタワーマンションが手に入る沿線などを購入対象としても、今後資産価値の向上が期待できます。

大規模な再開発

現在大阪ではエリア全体で、大規模な再開発が計画されています。梅田を中心とした「うめきた2期」や、梅田・中之島、難波、心斎橋、京橋エリアとキタ・ミナミ関係なく、あちこちで再開発が行われてきます。このため資産価値だけでなく、リセールバリューも期待することが出来ます。この他にも、新駅の計画がある地域や、路線の延長、駅前の再開発など、ただタワーマンションが乱立するだけでなく、そこに住む人の生活の利便性や、住環境の向上が見込まれる点も大阪にタワーマンションを購入するメリットとなります。

今後大阪ではイベントが目白押し

今後大阪では、他のエリアや地域ではないイベントが目白押しな点も、大阪でタワーマンションの購入を検討する要因となります。まず一つは先日決まった「大阪万博2025」です。2025日本万国博覧会誘致委員会事務局のホームページによると、想定来場者数「約2800万人」、経済波及効果(試算値)で「約2兆円」と、かなり大阪だけでなく、国内としてもビッグプロジェクトの1つになります。

またもう一点が、大阪・夢洲(人工島)を候補地とした「大阪・統合型リゾート(IR)」の誘致になります。これは昨年IR整備法が可決され、今後注目されていく分野ですが、カジノを含めた複合型観光施設の整備になります。これにより、都市や観光地としての魅力を高めるだけでなく、観光・ビジネス問わず集客力を高め、雇用の創出、消費効果などの地域経済の活性化することが期待されています。

■不動産を取り巻く環境とは?■

続いて解説していく内容は、現在の不動産市場を取り巻く環境についてです。必ずしも楽観的な内容ではないものの、見方を変えれば大きなチャンスにも繋がります。特に今回は、タワーマンション投資ではなく、自宅の購入のため、現在の環境を味方につけやすくなります。

ここで挙げる2点は代表的な項目になるので、タワーマンションを選択される場合、知識の一つとして持っておかれることをおすすめします。

マンションの需給バランスの悪化

現在多くのエリアでタワーマンションが建設されています。これもタワーマンション人気に後押しされる形ではありますが、既にマンションの需給バランスには悪化の兆しが見られます。マンショの供給過多や、新築・中古マンションの値崩れ、全国での空き家率の増加など、挙げればキリがないほど問題が山積みです。

タワーマンションの「真贋」が問われるタイミング

今後タワーマンションを購入する上で、必須となるのがタワーマンション自体のブランディングになります。タワーマンションのブランディングとは、エリアや立地の条件、生活環境の整備度合い、共有設備や駅近であるかに至るまでの各項目になります。今後タワーマンションを見る目はよりシビアになり、どれか一つでも条件が満たせていないだけで、売れ残りや、値崩れを起こすことが予想されます。これは人口減少に伴い、住環境がよりコンパクトになりつつあることも要因としてあります。今後ますますタワーマンションの二極化が進行していくと思われます。

効率の良くタワーマンションを購入する方法

最後にお伝えしていくのが、タワーマンションを効率よく購入する方法になります。今回は、国内情勢や、様々な問題を加味した上で、今後の対策かつ、不動産をうまく活用する方法にフォーカスして紹介していきます。

今回様々な人が読まれる事を想定して、あえて具体的な金額等は述べておりませんのでご了承ください。

おすすめの購入方法 その①「購入タイミングを見て、適正な価格で購入する」

大阪も例外はなく、現在全国的にタワーマンションの購入価格は上昇傾向にあります。そのため、条件を出せば出すだけ価格に反映され、全ての条件を満たした結果、タワーマンションの購入価格が1億円近いということもあり得ることでしょう。それをそのまま買うのでは全く効率がよくありません。ではそんな時どうすれば良いのか。それは購入のタイミングを伺うことです。現在国地価の上昇や、建築費の高騰により、マンション価格は値上がり傾向にあります。そんな加熱している時に買ってもただ損をするだけです。そのため、あえて機が熟すのを待つという戦略です。マンション価格も生き物なので、上昇することがあれば、下がることもあるのです。この下がった時期に改めて購入することで、高値づかみすることなく、適正価格でタワーマンションを手に入れることが出来ます。

おすすめの購入方法 その②「全ての項目をクリアした、中古マンションを狙う」

次に紹介するのは、中古マンションになります。先ほどの場合だと、値下がりを待つため、結果的に時期がいつになるかわからないといったデメリットが存在します。そんなに待てないという方のために、視野を少し広げて中古のタワーマンションをすすめたいと思います。タワーマンションの購入を検討される方の多くは、新築のタワーマンションに魅力を感じ、適正価格かどうかを見極めることなく、そのタイミングにあったマンションを購入してしまいます。この結果、数年後に高値で買って損をしたと言った事例をよく耳にします。

そこで、一度購入する上でのポイントをピックアップしてみてください。そうすることで新築より中古マンションの方が、希望に沿っている場合があります。また現在中古マンション相場自体も値崩れが起きやすくなっているため、より割安な価格で、理想のタワーマンションを手に入れることが可能となりますので、おすすめの方法となります。

まとめ

今回は、なぜ大阪のタワーマンションが魅力的なのか、そのメリットや現在の環境がどのようなものかを含め、効率の良い購入方法について述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

現在、多くのメディアや情報媒体で、不動産の購入や投資の過熱感や頭打ちを煽る内容が見受けられるかと思います。これについては記事を書く側として否定もしません。事実を建設的に積み上げても、マンションの需給バランスの悪化や、価格の高騰、それでいて国内の人口減少に歯止めがかからないのであれば、当然の結果と言えるでしょう。しかし、新築・中古のタワーマンション問わず、エリアの選定(再開発計画のある地域と含む)や、部屋の広さや向き、購入のタイミングなど、購入する上での項目を細分化してみていく事で、損をする事なく、効率の良いタワーマンション購入を実現することができます。

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